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王と王配のお仕事

モゼーラ愛情後、レハト王様。
注)レハトしゃべります。






王様と言うのは思っていたよりも本当に面倒だと思う。

「えーっと・・・神殿を再建する為に来年一年の税率を・・・」

文字を目で追っても頭に入って来ないので、口に出して無理やり頭に入れる。

「えっと・・・ここの領主は前年に・・・」

リリアノとは着眼点が違うからか、リリアノから引き継いだ部下達では上手く俺の欲しがる資料をまだ事前に完璧に用意する事は出来ない。

結果、リリアノから引き継いだ小部屋は資料や書付やらで埋まってしまっている。

あれを持って来いだの、これはいらんだの、部下達は資料と向き合うより城を駆け回る方が多いのでは無いかと思う。

調査書や資料は一つの場に留めるべきだとも思ったが、最適な部屋もなく、また、一箇所に集め、ソコを誰かに狙われて火でも放たれたら王政は崩壊すると言ってもいいくらいの状況になってしまう。

今日も今日とて部下達は忙しなくこの小部屋を出たり入ったりを繰り返している。

「~~~~~っあぁっ・・・剣振り回してぇ・・・」

「駄目です」

後ろから聞こえた声に苦笑いが漏れる。
普通ならこの小部屋に衛士を入れることはしないが、こうも引切り無しに人の出入りがある為、ドアの前で、建前で行われていた身体チェックを無くす代わりに、俺の真後ろには護衛が一人立っている。

未分化の時は無かったと思うが、それだけ、自分が前王に守られ、信頼を受けていただけだと気付く。

良くもまぁ調べはしたとは言え、田舎者の小僧を手厚く歓迎出来たものだと、今になって思う。

ノックが聞こえて持っていた書類を机に置く。
ノックだけで、誰と分かる自分に笑えてくる。

「失礼します。陛下。お探しの資料と、こちらも必要と思いお持ちしました、それから、この書類なのですが・・・」

両手いっぱいに書類を抱えたモゼーラが胸元にある書類に目を落としながらツカツカと小部屋へと入ってくる。

「すまないね、どれだい?」

にこやかに彼女へ笑みを向けたが、完全に仕事の時の顔になっている。
真剣な顔は好きだと思うが、旦那の元へと来たのにニコリともしない妻を少しだけ不満に思う。

後ろを振り返り、優秀であり、一番信頼を寄せる護衛にニヤリと下卑た笑みを向けると、少し眉を寄せ、一礼して部屋から出ていく。

モゼーラは出ていく護衛にチラリと目を向けたが、それよりも書類が気になるのか、一瞬で視線を戻し、書類の内容を話出す。

席を立ち、モゼーラ斜め前へと立つ。
成人し、しっかり伸びた身長は今やモゼーラよりも半頭分程高い。
彼女と並ぶ度に、伸びた自分の身長に満足する自分。

胸元の書類に視線を落とした彼女に合わせる様に俺も書類に目を落とす。

「ですので・・・あの・・・陛下?」

「んー?何?」

こめかみとこめかみがくすぐるように触れる距離。
その距離を意識したのか、モゼーラが一歩後ろへと下がる。

「ん?書類を読んでいるのだから、動かないで」

そう言って俺も一歩身を前進させ、また距離を詰める。

「あっ・・・はい・・・」

そう言って彼女は横を向いてしまった。
加虐心が湧き上がり、書類に付いての質問をすると、彼女も書類に目を向ける。
自然、顔の距離も近くなる。

両手いっぱいの書類のせいで、胸元から書類を離せない彼女。
勿論、持ってあげることも、置かせてあげることもしない。

「で、ですので、明日の謁見の際に」

「モゼーラってさ・・・」

彼女の話を遮るように声をかける。

「胸おっきくなったよね?俺が揉みすぎた?」

俺はなんとも無いと言う風に言ってのけ、また話を戻す。
彼女の体が一瞬硬直したが、話を戻す俺に、慌てたように相槌を打つ。

「つまり明日の謁見の際にその事を聞けって事?」

「あっえっと、はい。あちらのそのつもりでしょうので・・・えっと・・・」

彼女も書類に目を落とすが、彼女の持っている書類は色々な書類があるため、両手と体によって支えられている。

目線は彼女の持っている書類の一番上、それは丁度胸の頂きくらいに支えられている。
俺からも彼女からも彼女の胸が視界に入るのは当たり前だ。

「あっあの陛下。書類を置かせて頂いてもいいでしょうか?」

視界に胸が入るのが気になるのか彼女がちらりと机を見やる。

「ああ、悪いね、今他の書類が・・・んー?やっぱり大きくなったよね?」

意地悪くより一層胸元に視線を注ぐと彼女が居心地悪そうに身を少し捩る。

「陛下っ!今は・・・その・・・仕事中ですよ!?」

そう言われては仕方ないという態度で顔を上げるとあからさまにホッとするモゼーラ。

その安堵を浮かべた顔に手を伸ばし、顎を掴む。
そして、彼女が驚くより先に紅い唇に自分のを重ねて舌を差し込んだ。

びくりと震えた彼女をからかう様に、下唇に舌を這わす。

「へ・・・陛下!ですからっ!・・・今は仕事中だとっ・・・」

言葉を発した事によって震える唇を舌先で楽しみながらにやりと笑ってみせた。

「仕事?してるよ?王様が王配を愛するのも立派な王の勤めでしょ?」

モゼーラが目を見開き、頬を赤く染める。
こういう台詞に弱いのは分化前から知っている。
いつまで経っても乙女な年上女房だと呆れるが、彼女を喜ばせようと、政務の合間を縫っては読みたくもない甘ったるい恋愛小説を読んでお勉強した自分も随分滑稽だと思う。

ニコニコと笑う俺に、ムッとしたのか、眉間に皺を寄せて反論しようとしたモゼーラの言葉ごと唇を奪う。
抱えた書類は大切な物だ。落とすわけにはいかない。
かと言って逃げれるほど、この小部屋は広くは無いし、がっちりと顎を掴まれている今の状況では無理だろう。

差し込んで上顎をさすっていた舌を少し引き抜くと、今だと言わんばかりに固く唇を閉じられてしまった。

強情な人なのも知っている。けれど、その強がりと甘い台詞、どちらが弱いかも知っている。

「王配は、王様の愛を受け止めるのが一番の仕事でしょ?さ、ほら、王様と王配、お仕事しようよ?」

そう言って唇に舌を這わすと、遠慮がちに唇の力が抜けたので、遠慮なく舌を入れる。

「だっ・・・誰か来ますよ・・・」

軽く息を切らしながら抵抗を試みるモゼーラ
甘えるように口の端にキスを落としながら「王の政務の邪魔をしないように護衛がきっちり働いてくれるよ」とからかうように言うと彼女の方から舌を絡めてきた。

唇と唇を何度も合わせ、啄んでみたり、舐めてみたりと何度も自分と同じソレを追い求める。

「ご満足して頂けましたか?・・・もう、いい加減にして下さい」

少し強い口調でそう言われ、むぅっと唇と尖らせると潤んだ瞳で睨まれて、余計に彼女が欲しくなる。彼女自身、無意識なのが質が悪い。

無言で彼女の書類を全て受け取り、後ろにあった棚へと一時的に置くと、裾が引っ張られる感覚がした。
振り返ると、俯いていて、表情は分からないが、耳まで赤くなっている彼女が目に入る。

未分化の頃は彼女が顔を赤くして俯いても背の低い自分からは朱に染まった顔が丸見えだったなと思い返していると、モゼーラが少しだけ顔をあげ、視線を合わせてきた。

「あ、あの・・・決して嫌な訳ではありません・・・ですが・・・まだ日も高いですし・・・あの・・・また続きは後でという事で・・・」

あぁ、そうだ、昔からそうだ・・・頬を染め、照れながらも好意を主張する彼女に自分は酷く惹かれたのだと、自覚する。

「なら、部屋に帰ってからならキスしていいの?」

「もっ・・・勿論ですっ」

今はキスしないという流れに安心したのか、キス自体を嫌がった訳ではないと伝わったことに喜んでいるのか、彼女が笑顔で答える。

「んー、でも、部屋だとキスだけじゃ収まんないよ?いいの?」

「えっ!?・・・え、えっと・・・勿論です」

今度は俺が何を言いたいのかが分かったために顔を真っ赤にしながら答える。

「勿論キスもいっぱいするけど、他の事もいっぱいするよ?すっごくいっぱい。本当にいいの?」

「っ・・・・・・あ、あの・・・ですから・・・今は・・・」

もう一度いいの?と顔を覗き込みながら聞くと、ますます顔を赤くするモゼーラ。
少しの間、そうやって彼女をからかって遊んでいると、不満を隠そうともしない乱暴なノックが部屋に響く。

ドアを開けると、資料を取りに行って、護衛に止められ、足止めを食らっていた多数の文官達に批難の視線に晒され、その後数週間、愛しい妻が自主的に政務中に小部屋に近付かなくなったのは誤算だった。
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